完成した洋梨(ラフランス)のミニチュア。丸ごと3つと半割り2つ

ミニキャンラボ | 月一レッスン

洋梨(ラフランス)の作り方

形は幅が広いから、実は着色がすべて。
今日は「どこを、どう見せるか」という考え方まで持って帰ってね。

用意するもの

粘土

  • モデナ /本体+半割り分、少し多めに
  • ヘタ・種用に少量(焦げ茶に着色)

絵の具

イエローオーカー ローアンバー 松葉 バーントシェンナ ジェットブラック

道具

  • キャムロンプロ(くぼみ作りの主役)
  • 目打ち/丸細工棒/ドットペン
  • デザインナイフ・カッター
  • 爪楊枝・歯ブラシ・ピンセット
  • 筆(大きめ+細め)・メイクスポンジ・綿棒

仕上げ材ほか

  • ブルーミックス (青F+白F)
  • ベビーオイル・ボンド
  • ワイヤー #28(ヘタ用)
  • ジェルメディウム
1

形の考え方(特徴を捉える)

🍐ここだけは

形は幅が広いから、適当に作っても洋梨っぽく見えます。頑張って気にしなくて大丈夫。くびれだけはしっかり作って。あとは着色のほうがずっと大事。

2

整形

  1. 粘土を作る分だけ出す。半割り分も考えて多めにとっておく。
  2. 着色は イエローオーカー+白ほんの少しラフランスは白い要素がある。梨には白を入れない。白は入れすぎるとマカロン色になるのでほんのちょっと。
  3. 丸めて、親指と人差し指で 上の方をつまんでくびれを作る。上から2/3くらいに目星をつけて、キュッキュッとつまむとくびれができてくる。下はむっちり整える。
  4. お尻をキャムロンプロで立たせて位置を決め、くぼみをしっかりめに入れる。
  5. くぼみに 五角形の線(1〜5本)を入れ、外側にちょっと伸ばす。
  6. キャムロンプロを 斜めにして際を慣らす直角に当てるだけだと「穴」になる。斜めに一周当ててあげると、なだらかで自然なカーブになる。
  7. 頭(上)も同じ流れ。くぼみ → 五角形ライン → 斜めに慣らす。

くぼみのコツ

丸細工棒より キャムロンプロ がおすすめ。先が三角形になっているぶん、くぼみ作りにちょうどいい。もっとゴツゴツさせたい人は指で質感をつけてもOK。

3

ひび割れ対策(乾燥をゆっくり)

🌤割れない乾かし方

スポンジには乗せず、お皿にのせて上からケースを被せる。2〜3日〜1週間かかるけど、これで何個やっても1個も割れませんでした。何度やっても割れる人は、この「乾燥を遅らせる」を試してみて。

4

半割りの型取り

  1. しっかり乾燥した本体を用意。りんごと工程は同じ
  2. カッターで 真っ二つギコギコせず、上から押し付けで一刀両断。ギコギコするとズレる。切れないときは乾燥がまだ甘い。
  3. プラ板やケースに 両面テープで貼る
  4. 上から ブルーミックス(青F+白Fくらい)で型取り。

乾燥は待つ

中までしっかり乾いていないと切ったときに形が潰れる。1日だと難しい。乾燥を遅らせているタイプは 1週間ほど置いてから切って。

5

色の考え方(今日いちばん大事な話)

デッサンの考え方=「情報量の差」で立体を見せる。これがミニチュアにめちゃくちゃ生きます。

洋梨に当てはめると

上から3分割して、真ん中にしっかり点を打つ。上下は点を少なくする。すると視線が真ん中に集まって、立体感が出る。

「全部再現しなきゃ」ではなく、どこをしっかり表現すればそれっぽく見えるかまで落とし込んで考えられるようになるといいね。りんごも同じ考え方(真ん中ラインに白い点)。

6

色塗り(皮)

使う色はほぼこの3色だけ。松葉+ローアンバー+イエローオーカー。

  1. 下塗り:水たっぷりの薄い3色をベタ塗りで1周。まだらでOK。お尻もしっかり。爪楊枝を頭に刺した状態で塗る。
  2. 1回目が乾いてから重ねる。乾く前に塗ると下の絵の具が持っていかれる。
  3. メイクスポンジでポンポン、または筆で まだらに色を重ねる3色の比率を変えるだけ。緑を出したい=松葉多め/汚し・茶色=ローアンバー多め。
  4. 爪楊枝の跡の部分も塗る。お尻のくぼみは筆で。
  5. 最後、キャムロン#10(細)で お尻とヘタの入り口を茶色く(ローアンバー)。五本線に沿って濃い色を入れると、筋に馴染む。

松葉は単色で使わない

松葉は彩度が高すぎる。使うときは必ずローアンバーを混ぜて彩度を落とす。比率をちょっと変えるイメージで。目安は「ベース1回→松葉多めスポンジ→ローアンバー多めスポンジ→頭とお尻を筆」で2〜3回でいい感じになります。

7

点つけ(ラフランスの命・山場)

リンゴは点つけ任意だけど、ラフランスは 必須。一番の特徴になる部分。

  1. 道具づくり:爪楊枝の先端をカッターで削って細くする。怖い人は目打ちで代用OK。削るとき指を切らないように。
  2. 色は ローアンバー+松葉。真ん中部分に細かくいっぱい点を打つ。
  3. 点が目立ちすぎ=大きいor濃い → 水で薄める。薄すぎ=濃くする。「自然に馴染む点」に調節。
  4. 点は 大小あってOK。全部が一定になる必要はない。
  5. 上下は点を減らす。ただし一気に線で区切らず、外側へ向かってグラデーションで少なくしていく。

🍐自然に見えるのが命

失敗すると「蕁麻疹ラフランス」になっちゃう。自然に見えるかは 色味と点の大きさ で決まるので、そこを丁寧に。

8

半割りの整形

  1. 型に ベビーオイルを塗る(毎回。半割りは取り出しにくい)。
  2. 粘土を詰める。切断面より0.5〜1mm下目に。型の縁に段差ができるので、詰めすぎるとボコつく。
  3. 歯ブラシでトントン → 表面を平らにならす切断面なので平らが正解。歯ブラシは質感づけで、ボコつかせるためじゃない。しっかり押し込んで平らに。
  4. 目打ちで 真ん中に一本ライン。種の周りの円形ラインもうっすら(怖ければ着色時でOK)。
  5. 中心の近くに 種穴(ドットペン等)。1〜2個お好み。八の字気味に斜めに、深めにあける。
  6. 上下を デザインナイフでV字に切る(上部)。このV字がめちゃ大事
  7. 型をしならせて空気を入れ、端から取り出す → 形を整え、V字を目打ちで綺麗に。

あるある失敗:種が遠い

種が中心から離れると 目みたいで不自然になる。中心ラインの近くに寄せて。種穴が浅いと、乾いて縮んだあと種が浮いて出てくるので 深めにあけておく。

9

ヘタ・種づくり

りんごと全く同じ。使い回しもOK。

10

仕上げ

丸ごとの洋梨

  1. 頭の先端に目打ちで穴 → 本体が乾いてから ヘタをボンドで。長さを確認して長ければカット。
  2. 取れにくくするコツ:ぴったりの位置で止めず、粘土の中にワイヤーをぐっと押し込んで突き刺す

半割り

  1. 順番は 皮を先に塗る → 断面を仕上げる
  2. 皮を塗って表面についたら、すぐ濡れ綿棒で拭く
  3. 断面:イエローオーカーを水で薄め(ティッシュオフ)、キャムロン#10で。中心の縦ラインに茶色を入れて強調。
  4. 種の周りに 薄〜く丸くライン(奥行きが出る)。
  5. 種を入れる:穴にボンド→種→中に入れ込む(浮かせない)or 種を縦半分にカットして切断面を見せる体に。中は白いので、白絵の具を水で薄く。
  6. 最後に ジェルメディウムを綿棒でトントン断面をつやありニスで塗ると質感が損なわれるので、断面はマットに(ざらつき感を残す)。皮面のつやあり・なしは好みでOK。

断面は「際(きわ)」が命

断面系は際を 0mm(離さず)で塗る(はんばりイチゴと同じ)。片面を塗って、取ってからもう片面。一気に塗り切ろうとしない。

際の絵の具の量が 皮の厚さを想像させる。洋梨は皮が薄いので際は薄く。でも出なさすぎもダメ。正面からうっすら黄緑が見えるのが大事。V字の茎の入り口は濃いローアンバー(+松葉)で締めると、Vが際立ちます。